Handbag Series. 05 尹東柱詩の世界 — 空と風と星と詩
商品詳細
HANDBAG SERIES.05 ― 尹東柱詩の世界「空と風と星と詩」
『空と風と星と詩』は詩人尹東柱の死後出版された遺後詩集である。1941年、延禧専門学校在学時代に完成した19編を詩人自ら編集し、詩 集として発刊しようとしたものの、日帝の検閲を心配した指導教授のアドバイスで発刊を保留した。その後、1948年2月、詩人尹東柱の3周忌追悼式に合 わせ、正音社から遺作30編を集め、同一タイトルで刊行した。 2月の追悼式に 奉納したのは初刊10冊、その後、同年3月に1000部を刷ったのが1948年の正式初版である。さらに1955年には、詩人の知人や家族から集めた57編の詩と5編のエッセイを追加し、正音社の増補版が発刊された。この本では、1948年と1955年の正音社初版・増補版に収録された詩を全て扱っている。
この本のもう一つの特徴は、韓国語を勉強される方のために、韓国語の原本と翻訳を比較しながら詠めるように編集したこと。たったの一文字でも考えてまた考えた末に使用したという尹東柱詩人の言葉を出来る限り直訳し、語尾や助詞なども最大限原文のニュアンスを活かせるように心がけた。原文と翻訳を擦り合せ、味わいながら詩人尹東柱のリンゴのように熟していく思想の中を一緒に探索できればと思う。
■ B6サイズ
■本文黒1色、238ページ
〈内容〉
CHAPTER 1 空と風と星と詩 1941年、尹東柱本人編集19本
序詩 / 自画像 / 少年 / 雪降る地図 / 戻ってくる夜/ 病院 /新しい道/看板のない街/ 太初の朝 / また太初の朝/ 夜明けが来るまで/恐ろしい時間 /十字架 /風が吹き/ 悲しい族属/ 目閉じて行く/ また違う故郷/道 / 星数える夜
CHAPTER 2 空と風と星と詩 1948年、正音社初版、追加収録分
白い陰 / 愛しい追憶/ 流れる街/ 容易く書かれた詩/ 春 /夜 / 遺言/ 弟の印象画/ 慰労/ 肝/山谷の水 / 懺悔録
CHAPTER 3•1 空と風と星と詩 1955年、正音社増補版、追加収録分
八幅 / 眠れない夜/月のように/ 唐辛子畑/ 愛の殿堂/ 異蹟 /雨の降る夜/ 窓 / 海/ 毘盧峯/ 山峽の午後/ 瞑想/月の夜/ 夕立/ 寒暖計 / 風景 /場 / 黄昏が海となり/ 朝/ 洗濯物/ 揚地側/ 夢は破れ/ 山林/ こんな日/ 山上 /鶏/ 胸1/ 胸2 / 鳩/ 黄昏/ 南側の空/ 蒼空/街で/ 生と死/ ロウソク一台
CHAPTER 3•2 空と風と星と詩 1955年、正音社増補版追加収録 — 童詩
山鳴り/ ヒマワリ顔/ コオロギと私と/ 赤ちゃんの夜明け/ 春/ 日の光 · 風/ホタル/ 両方とも/ ウソ/ 雪/ スズメ/ ボソンの紙型/ 手紙/何を食べて生きる/ 冬/煙突/ ひよこ/お天気雨 /ほうき/ 瓦夫婦/ 小便小僧地図/ 貝殻
CHAPTER 3•3 空と風と星と詩 1955年、正音社、増補版追加収録 —エッセイ
トルゲネフの丘/ 月を射る / 運星落ちたところ/ 花園に花が咲く/ 終始
【付録】
1) 1948年、『空と風と星と詩』正音社初版収録、 序文・鄭芝溶 / 追悼詩・柳玲 / 跋文・姜處重
2) 正音社初版表紙、増補版表紙、 尹東柱詩人写真、尹東柱詩人自筆原稿など写真
3) 尹東柱詩人年表
【終わりに】